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<サバイバー:Y先生>
<目が覚めた時>
目が覚めた時(倒れてから3日後のICUにて)は、「どうして私がここのいるの?」ってところから覚えています。主人が「学校で倒れたんやぞ」とか言っていた。 実際に目を開けられた時にも、何時なのか・・何日なのか・・さっぱり分からなかったですね。
<知らせを受けた家族の想い>
とにかくやっぱり命が助かって良かったっていうことだと思うんですが。お医者さんから命が助からないかもしれないですよとまず言われ。意識が戻らないかもしれないとか、いろいろ言われます。お医者さまは最悪のことを想定していたみたいです。
意識が戻ったとしても、障害が残るかもしれないですよとか言われていて。やっぱりすごく心配だったけどとにかくもうまずは命が助かって良かったって
その年、一番上の息子は大学受験だったんです。毎晩塾に勉強しに行っていたんですけど、その塾の先生にも主人の方から状況を伝えました。その塾の先生に、息子は「今とてもどん底なんだけれどこの逆境を強みに変えて頑張りたい」というようなことをは言ったらしいです。
<今、思うこと>
一つには、あんまり頑張り過ぎないようにしているっていうこと。それから出来るだけ規則正しい生活をしようとか。またあんなことにならないように、脈をとるようにしていたり。
意識が回復してから主人とかお医者さんとかに、今自分があるのは周りの人が、クラスの子どもたちだったり先生たちだったりお医者さんだったり本当そういう人たちが助けてくれたお陰だって言われた。だから命をおろそかにはしちゃいけないなっていうか。やっぱり助けてもらった命を大切にって生きていきないなっていう気持ちはすごくあります。
<メッセージ>
本当にいろんないい偶然が重なって命が助けられて。たまたまこのクラスの子たちが、隣りのクラスの先生に教えに行って。その先生が「あぁこれは大変だ」って職員室に伝えて心肺蘇生ができる方が来てくださって、っていう。本当何て言うのかな、いい偶然が重なって自分の命があるんだな。大学病院に運ばれたこともそうだっただろうし。だからいろんな人にやっぱり支えられてるっていうか感謝しなきゃいけないなっていう。
<生徒たちの変化>
変化っていうのは特にないですね。あとで聞いたら「神社に毎日行ってたよ」とか「普段は何にもしゃべらないのに、先生のことだけは家でしゃべってくれたよ」とか。そういうのはありますけど。
道徳ってありますよね。道徳って友情だとかいろんなことを皆で考えるんです。
その中で生命尊重っていうのがあるんです。それを年間に何回かやるんですけど12月に復帰してから、私ずっとやる勇気がなくって。3月に動物犬の話で生命尊重をやったときに泣いちゃった子が1人いて。きっと心の中でいろんな思いがあったんだろうなっていうのはあります。すごく優しい子なんですけどその子。家で今日泣いちゃったって、話したそうなんです。
今3年生の子たちは、次4年生になると飼育活動でうさぎとかもの面倒を見るんですけれども。それもやりながら命を大切にしながら世話をしていきたいとか。やっぱり彼らなりにすごく受けたものはあったのかなっていう気はします。
今、語られる想い生きていくための希望・感謝